私は、インターネットにつないで、勉強、試験、そして仕事のためにカフェへ向かっていました。しかし今では、それさえも大きな挑戦になっています。水を一口飲むこと、座る場所を見つけること、静かに集中できる場所を探すこと等、どんな小さなことでも、すべてが闘いのようになってしまいました。知らない土地に避難して、テントで暮らしています。でも、そのテントは「住まい」とも呼べないようなものです。灼けつく太陽も、夜の冷え込みも、防いではくれないからです。
朝早く起きて、簡単な服を身につけ、身支度をして外に出ました。遠くのカフェへ行くために、何とか乗り物を見つけられたらと思ったのです。灼けつく太陽の下を歩き続けることによる疲れだけは避けたかったのです。しかし、心のどこかでそれは難しいだろうとも感じていました。
交通手段はほとんど無くなり、私が通らなければならない道は「赤いゾーン」と呼ばれています。絶え間ない爆撃のせいで、よほどの理由がない限り、誰もそこを通ろうとはしないからです。
道ばたに立ち、車でも荷車でも、どんなに古く壊れかけたものでもいいから、とにかく何か通らないかと必死に探しました。けれど、それらは誰も止まってはくれませんでした。
太陽はどんどん高くなり、汗で服は体に張りつき、呼吸も苦しくなっていきました。
一時間が過ぎ、希望が尽きたとき、私は歩くしかありませんでした。
こうして私は砂の上を歩き始めました。容赦ない太陽の下、小さな肩掛け袋が山のように重く感じました。一歩ごとに闘いのようで、息をすることさえ苦しくなりました。
水はほとんどなく、喉は足元の大地のように乾ききっていました。「これもすべて、勉強するため。仕事を進めるため。少しでも未来をつかむため。」と、そう自分に言い聞かせながら歩き続けました。
2時間もの長い道のりを歩き、ようやくカフェにたどり着きました。
私は最寄りの椅子に倒れこみ、命をつなぐかのように水を一気に飲みました。
少しずつ、疲れで重くなった体を支えながら、ノートや教科書を開き、勉強を始めました。
すると突然、ウェイターが笑顔で近づいてきて言いました。「お茶とお砂糖がありますよ」私は、一瞬、聞き間違えたかと思いました。お茶!たった一言ですが、私にとってはすべてを意味する言葉でした。こんなに長い間、この小さな安らぎを味わえなかった後だけに、まるで天からの贈り物のように幸せが胸に押し寄せてきました。まるでかけがえのない大切なものであるかのように、私は両手でカップを持ちました。最初の一口は、体だけでなく心までも温めてくれて、「まだ生きる価値があり、前に進む力を与えられる」と静かに囁いてくれるようでした。
私の人生はどれほど変わったのでしょう!かつては当たり前だったことやお茶一杯、冷たい水、静かに勉強できる場所等が今では奇跡のように感じられます。奪われたすべてのものは、たとえどんなに小さなことでも、温かい飲み物、たった1時間のインターネットにつなぐ時間でさえも。自分で戦って取り戻さなければならないのだと学びました。そして疲れきっていながらも、私は、勉強をすることを決心しました。まるであの小さな一杯のお茶が、世界に立ち向かう力を私に与えてくれたかのように感じました。
