今日は、面接の結果、最近幸い採用された仕事の初日でした。ラマダン期間中にキャンプでイフタール(注)料理を提供したりする人道支援団体の英語メディア広報に抜擢されました。この仕事をすることで喜びとやる気を感じています。私は、通常の避難所に向かっていたと思ったのですが、到着してみるとそこは孤児院の避難所でした。
その瞬間、時が止まったように、胸が一杯になりました。子どもたちは、両親を失い家族を失っていました。家族の中で一人だけ生き残った子どももいました。彼らの目には、数えられないほどの苦しみ、空しさ、そして生きたいという強い願いなど、沢山のことを物語っていました。
そのような状況の中でも私たちを快く迎えてくれました。笑顔一杯の彼らから、心から迎えられたと実感して本当に感激しました。
私たちは、親のぬくもりを感じてもらうために彼らに心を込めてイフタール料理を、配りました。ほんの少しかも知れませんが、親のぬくもりを感じ取ってもらえればと思いました。
私たちは、互いに笑顔になり、こうした混沌とした中にあっても平和を感じることが出来る瞬間でした。戦闘の中にあっても彼らの心には、喜びがあるように、そしてこの一日だけでも明るくなるようにと願いました。
全てを失ったにも関わらず、破壊、喪失を経験しても、この子どもたちの忍耐力、希望、命を大切にする気持ちは、人一倍強くて、ある意味、驚くべき能力でもあると思います。
一日が終わり、キャンプ地を後にするとき、私は、心が満たされていました。辛さも感じていたのですが、同時に希望を持つこともできたのです。子どもたちと共に立ち上がり、これから変化をもたらすことが出来るという希望です。単に笑顔になることで希望につながることが出来るのです。
(注)イフタール 日没後、断食が明けてから食べる食事のこと
